11月の石積み教室ワークショップ(唐松棚田)が無事終了いたしました。

11月26日(土)、27日(日)開催「石積み教室ワークショップ」が無事終了いたしました。
岡山県内外より多くの方にご参加いただき本当にありがとうございました。

 

今回は新見市内の棚田をお借りしての修復体験。
棚田の石壁は長年の雨風による風化に加え、イノシシに荒らされて石や土が崩れ落ちた状態。2日間では小さい壁を一か所修繕するのが精一杯では…と考えていたのですが、参加者皆さまのおかげで1日目で予定箇所が終了し複数の壁を直す事ができました。

会場を提供いただいた唐松のご夫婦からもお礼をいただいております。

 

【ワークショップ 1日目】

写真を交えてワークショップの様子をご紹介いたします。 

 

前回ワークショップと同様に、まずは講師の金子先生の座学から。
作業の手順や、石の選び方、組み方などを絵を交えて学びます。あとは終日ひたすら作業。

今回修復する壁はほぼ崩れて石も残っていない状態。

残った石を一旦取り除き、壁面をスコップで掘って整えていきます。
壁沿いに排水路もあり、水を含んだ土は重たくちょっと大変。

  

 

 

下地が整ったら石を積んでいきます。

用意した2種類の石。

積み石用の大き目の塊すき間に詰めるためのグリ石(粒の大きさ40~80mm)、どちらも足立の石灰石です。 しっかり組み合うよう形を合わせながら塊の石を積み重ね、塊石と壁面のとすき間にテミ(ざる)でグリ石を流し込んでいきます。

 

無事石積みの壁が修復できました。

 

【ワークショップ 2日目】

1日目で予定の壁が完成したため、2日目はさらに他の壁の修復を。

田んぼと道路の間にある低く長い石壁を修復します。

壁の中ほどはまだ石がしっかり積みあがっていますが、端に行くほど崩れている状態。

 

1日目と同じようにまずは崩れたところから石と土をスコップで整えていきます。

 

2日続けて参加されている方も多いので、より手慣れた動きで皆さん作業を進められていきます。

掘る人、石を運ぶ人、積む人、グリ石を流し込む人…。

 

 

 

2日目の壁も無事修復が完了しました!

石灰石は白が強い色味なので修復した箇所が離れて見るとはっきりわかります。

(色味は、苔がついたり雨風によって徐々にまわりに馴染んでいきます) 

 

 

 

こうして無事2回目の石積み教室ワークショップも壁の修復を終える事ができました。

参加者のみなさまには、今後ご自宅や田畑の景観を守る上で何かお役に立てれば幸いです。

金子先生をはじめ石積み学校の皆様、関係各位、そして参加者の皆様にあらためてお礼申し上げます。

 

 

 

弊社主催の石積み教室イベントは終了となりますが、講師の金子先生が所属する一般社団法人石積み学校では各地で石積みの技術を学ぶワークショップを開催されています。

 

興味お持ちの際は、石積み学校のホームページやFacebookをぜひご覧ください。

 

 

一般社団法人石積み学校ウェブサイト

石積み学校 Facebookページ

足立石灰工業の庭・外構用砕石の製品情報

 

当日の様子がNHKニュースでも報道されました。
岡山 NEWS WEB 放置された棚田の石垣修復 新見市で石積みの技術学ぶ教室