先日ご紹介しました、邑久高校ズグラッフィート制作プロジェクトはとても素敵な取り組みでしたね。
画材の材料(消石灰)は社内にたくさんありますので、我々も制作に挑戦してみました!
また、骨材の川砂も石灰の砂を使用しました。
過去記事
・邑久高校ズグラッフィート壁画プロジェクト 完成セレモニー
・邑久高校ズグラッフィート壁画プロジェクト二作目「夏の壁画」が完成しました。
・邑久高校 ズグラッフィート・壁画制作プロジェクトに消石灰を活用いただきました。
【材料】
・白のしっくい … 消石灰、石灰砂、水
・黒のしっくい … 消石灰、石灰砂、ベンガラ、水
・下絵
ラデックさんや生徒の皆さんのような素敵な下絵を描くのは難しいので、シンプルに弊社ロゴで作ってみました。
白のしっくいは消石灰、石灰砂、水を1:3:適量(※)の比率でまぜていきます。
黒のしっくいでは消石灰、石灰砂、ベンガラ、水を1:3:15%:適量(※)の比率で。
乾燥すると削って絵にすることが難しくなるので、混ぜたあとは空気に触れないようにします。
※水の適量=コテですくって横にした時スッと落ちる程度が目安です。
【絵を描く手順】
・絵を描くための場所、板を1枚用意します。
今回は畳一畳分ぐらいのパネルを用意しました。
・まずは下地塗り。全体に白のしっくいを塗ります。
壁にしっくいを塗る時と同じで食いつきを良くするためですね。
・その上に黒のしっくいを塗り重ねます。あとで削りやすいように厚くしっかりと。
・黒の表面を「フローティング」と言って、少しざらざらにしています。【写真3がフローティング後】
・乾ききらない程度(上に塗っても大丈夫)のところで、白のしっくいを塗り重ねます。こちらもできるだけ平らに、左官屋さんのイメージで。
・塗り終わったら型紙をピンで仮止めし、型紙の線に沿ってケガキで上からなぞります。
・型紙を剥がすとロゴの輪郭がしっくいの上に残りました。
・輪郭に沿って白地を掻き落としていきます。
・完成!
今回、下絵と材料をあらかじめ準備した状態で、畳1畳分ぐらいの壁面を塗り作業で1日、下絵~掻き落としで半日ぐらいで完成させることができました。
ポスターやA4ぐらいの大きさのパネルを使って、夏休みの自由課題にしたり趣味で作ってみてもよさそうです。
※写真をクリックすると拡大します。